Woman Garden Web Magazine

南部鉄器職人 潜入取材!! 2020年冬号

岩手の伝統工芸「南部鉄器」。
およそ950年もの歴史を持つ南部鉄器が
どのような手順でどのような職人さんが製作しているのか・・・?
Woman Gardenでは、岩手で頑張る職人さんを応援するべく突撃潜入取材!
爆発的人気となったあの南部鉄器もいた!?

奥州市水沢の南部鉄器製造会社「株式会社及富」。1848年嘉永元年に創業。職人による手作業にこだわり、様々なデザインの南部鉄器を製作している。

全国的に人気爆発となった疫病を退治する「アマビエ」の鉄玉子。これまでに25,000個以上もの注文が入り電話が鳴りっぱなしだったそうだ。鉄分を摂れることとオシャレなデザインが海外でも人気の南部鉄器。世界に誇る南部鉄器職人さんとその技をご紹介!

南部鉄器の製造工程は主に8つに分かれる。
図案を作成し型を作成した後、鉄を流し込むための砂型作りを行う。
特殊な砂を何度もスコップで枠に入れるという重労働だ。
砂型に流し込む鉄を溶鉱炉で溶かしていく。
溶けた鉄は1500℃にもなる。暑さと危険との戦い!
材料の鉄は、仕入れた原料の他に使えなくなった鉄瓶や商品として市場に出せなかった物を再利用する。炎が燃え盛る溶鉱炉上部では、材料となる鉄を溶鉱炉へスムーズに落とし込む作業が!
ズラリと並べられた砂型。およそ200個もの型が並ぶ。
一つ一つの型に型込職人が鉄を流し込む。
1回に流し込む重さは約20キロ。
職人歴45年のベテラン職人は70代だが
年齢を感じさせない腕力の凄さに驚いた!
正確に鉄を流し込めるようになるには
なんと10年必要!!
湿度が高い夏には室温が40℃を超すのは日常的だ。
蒸気で工場内に湯gwが立ち込める。
冷えて固まった型枠から、中の鉄を取り出す。
この後一つ一つに磨きをかける作業へ。
ピカピカに磨かれた南部鉄器の小物。
このまま炊飯器にお米と一緒に入れて炊くと手軽に鉄分補給になるそうだ!
世界に誇れる南部鉄器職人さんの技!見学が出来るので興味のある方必見!

株式会社 及富 

〒023-0105  奥州市水沢羽田宝生57

電話 0197-25-8511

※見学は予約が必要です。

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