秋の夜長・・・おウチでゆっくり絵本などを読みながら大人女子の魅力を高めませんか?絵本専門士のふじむらゆきこさんに、絵本の魅力と楽しみ方、そしてこの秋おススメの絵本を聞きました。
今から「大人も楽しめる絵本の魅力」をお伝えしようとしているわけですが、 じゃあ、大人が絵本を読みたくなる時ってどんな時だろう。
私の場合は・・・
ふと、子ども時代が懐かしくなったとき。
(飲み物ならホットココア、絵本なら「ぐりとぐら」かな)
トラブルが1段落!束の間落ち着けるとき。
(飲み物ならミルクティー、「こびんの海」のページを開いてみようか・・)
誰かに言うほどでもないモヤモヤを晴らしたいとき。
(冷えた缶ビールを用意して、「バムとケロ」にムフフ(笑))
こんな感じで、身体が温かい紅茶や冷えたビールを求めるように、心が求める絵本があるようです。というか、お酒と絵本の相性も抜群なんですよね。
夜が長くなるこれから、一人の時間に絵本を開いてほっこりしませんか?
大人女子向けに、インテリアとして部屋に飾ってもサマになる本をご紹介します。
【キツネと星】
コラリー・ビックフォード=スミス 作・絵 /スミス幸子 訳 /2017 アノニマスタジオ
森の中に一匹で暮らすキツネの友達は、木立の合間から見えるひとつの星。その星が消えてしまい、キツネは星を探しに出かけます。自分の住む世界を出てキツネが見つけたものとは?シックな紺の布張りにボタニカルデザインの箔押し。作者は美しい装丁で有名なイギリスの古典名著シリーズ「ペンギンクラシックス」のデザイナーでもあります。彼女のとっておきのお話を、ビジュアルにもこだわって飾りあげた1冊。
【まってる。】
デヴィッド・カリ・セルジュ・ブロック 作/ 小山薫堂 訳/ 2006年 千倉書房
「待つ」ことをテーマに、一人の男性の一生が語られているフランスの絵本。一言だけの文章。下書きのような線画。シンプルな画面にコラージュされた赤い糸が目を惹きます。描かれていること以上の物語を感じ取れるなら、それは大人になった証拠です!実物は写真で見るよりもっと横長。左から右へワイドに流れるこのサイズが、「待つ」という時間の経過を見事に表現。考え抜かれていますよね。最後の白いページにメッセージを添えれば、プレゼントブックとして贈り物にも最適です。